ドローン・ジャーナリズム

2016年5月14日

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渡辺秋男 (わたなべ・あきお)

クレセントエルデザイン代表

1976年、東京都生まれ。(有)クレセントエルデザイン代表。かつてヘリコプターのエンジニアだった父を持つ。日本機械学会の100周年にちなんだ『100ジュールロボットコンテスト』において、ヘリコプターをモチーフにした作品を出品し創造賞を受賞。現在はシステム開発やウェブ制作の会社を経営し、ドローンによる空撮サービスも行う。空撮映像はフランス国営テレビやNHKをはじめ世界から評価を得ている。
 

 富士山には川や滝がないことはよく知られていることである。粗い火山性の土壌が水を全て通してしまい、基本的に雨水は地下に染み込んでしまうからである。しかし、毎年5月初旬から6月初旬までの期間限定で、富士山に現れる幻の滝がある。まずは滅多にはみられない貴重な幻の滝の空撮映像をご覧いただきたい。

「富士山 まぼろしの滝」


富士山の広い裾野を上から地図で見てみると、海抜900メートル以上の部分に川の源泉となる印はない。以前ドローンジャーナリズムでご紹介した一番沢などの沢はあるものの、そこに水を見ることはない。過去にご紹介した大沢崩れを起点とする大沢川は、雪解けや大量な雨が降った時にだけまれに水が流れることがあるのだが、その場合には土石が一緒に流れてくるような特殊な状態で、通常は完全な水無し川であることから、一般的な川とは認識しにくい。

 『富士山 山体崩壊の危機 ドローンで追う大沢崩れ』

 富士山雪解けの季節である5月〜6月のこの時期、富士山須走口の5合目付近に「まぼろしの滝」が出現するのだが、実はこの滝は毎日見られるわけではない。気温が13℃を超える暖かい日で、水量の多い時間帯にしか滝は現れず、また、日によって現れる形や場所も変わるというのだから、まさに「幻」の滝なのである。

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