オトナの教養 週末の一冊

2016年6月11日

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 航空ファンといえば、男性の世界というイメージが強いのではないか。ところが、このところ女性ファンが急増しているのだという。一眼レフを抱えて空港の展望デッキで飛行機を撮影したり、お気に入りの機体に乗って搭乗記録を残したり。女性鉄道ファンを指す「鉄子」に対して「空美」というのだそうだ。このほど、そんな空美たちの生態をつづった『今日もヒコーキに会いに行く』(イースト・プレス)が出版された。自身も空美である著者で漫画家の蘭木流子さんに昨今の女性ファンの盛り上がりぶりを聞いてみた。

女子ファン急増の背景

今日もヒコーキに会いに行く』(イースト・プレス)

 「女性ファンの急増の背景には、日本人が海外のいろんなところに旅行するようになったことが影響しているのではないでしょうか。子育てが一段落した女性が海外旅行などで海外の航空便を使い、ユニークな塗装に興味を持って写真を撮るうちにはまってしまう例が多いようです。他には鉄道好きから飛行機に乗り換える人もいます。いまや年齢層も10代、20代の若い子から比較的高齢の人までさまざまです。

 私自身は、母が航空会社の職員だったこともあり、子どもの頃から羽田空港の展望デッキに連れて行ってもらううちにあの迫力に圧倒されたんです。あんな巨大なものが空を飛び、公共交通機関として機能していることがすごい! と思って……。あの非日常感、鉄道にないスケール感が最大の魅力です。

 航空会社やカメラメーカーが女性ファンを増やそうと様々なイベントを開催しています。例えば、空港周辺での撮影会。“空美”限定で、プロのカメラマンによる丁寧な指導つきで、しかもカメラを貸してくれます。メーカーにすれば、カメラを使ってもらって、将来的にはユーザーになってもらおうという狙いもあるのでしょうが、撮影テクニックを学ぶにはもってこいです」

 鉄道と同じように飛行機ファンにもいろいろな種類がある。撮影好きもいれば、乗り派もいる。グッズの収集にはまる人もいれば、飛行機そのものよりも空港が好き、空港の建築を楽しんだり、ラウンジの利用を楽しんだりする人がいる。

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