世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2016年6月29日

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 ニューヨーク・タイムズ紙は、5月19日付社説で、西側にはロシアとの対話の維持を、ロシア側には西側への譲歩、西側との協力を呼びかけ、それこそがロシアの国際的地位の向上をもたらすものだ、と論じています。社説の論旨は以下の通り。

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ロシアを再び偉大な国にしようとするプーチン

 シリアでアサド政府側は、現在政府軍が包囲中の諸都市にトラックで食糧・人道物資を搬入するのを許さない。このため米ロは、物資を空中から投下する構えでいる。これは危険である。プーチンがアサドを説得できないというのは、信じがたい。

 プーチンはケリー長官には、シリア戦争を終わらせるために米国と協力する用意があると言いながら、アサドが民間人を砲撃するのを止めず、自らも爆撃を続けている。

 このために、暫時停戦措置は有名無実となっている。アサド政府と反政府側の間の交渉は途絶し、8月1日までに反政府派も含めた幅広い政府を作る計画も遠のいた。

 ロシアを再び偉大な国にしようというプーチンの執念は、西側のソ連崩壊後後退していた対ロ不信と敵意を呼び覚ましているが、その舞台はシリア以外にもある。

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