赤坂英一の野球丸

2016年6月29日

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 プロ野球を見に行きたいと思っても、彼女や妻がそれほど興味を持っていない。小さな子供を連れていったら客席でじっとしていられず、すぐ腹を空かせて何か食べたがる――こんな悩みを持つ男性のファンは、この7月最初の週末にでも、オリックス2連戦が行われているロッテの本拠地、千葉・幕張のQVCマリンフィールドに行ってみるといい。

 この球場の飲食店の多さ、レベルの高さは全国に12カ所あるフランチャイズ球場の中でも随一だろう。球場内部のコンコースだけでなく、球場周辺に立ち並ぶ屋台やフードトラックまで合わせると、その数、実に約60店舗に上る(球団公式ホームページより)。

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ケータリングカーゾーン

 とりわけお勧めなのが、派手なトラックの出店が揃った「ケータリングカーゾーン」と呼ばれるエリアだ。ふだんは東京都内で営業している有名店も来ていて、おいしくてヘルシー、かつコスパの高い料理を堪能できる。南インドカレーの〈ミラーン〉、ガパオ丼の〈スマイルデリ〉などはとくに人気が高く、ここの料理を目当てに球場へ通うお客さんも少なくない。店のほうでもフェイスブックに出店地域や営業時間をアップしており、常連さんたちとコミュニケーションを取りながら営業している(私の知人のスポーツ紙カメラマンもそういう固定ファンのひとり)。

 この「ケータリングカーゾーン」にはテーブル席が常備されており、ときにはロッテや相手球団のマスコットがちょっとしたアトラクションを見せてくれるステージもあって、球場に入らなくてもそれなりに楽しい時間を過ごせるようになっている。だからか、球場周辺で料理と生ビールを楽しんだら、野球を見ずに帰ってしまうお客さんもいるほどだ。地元には料理を持ち帰り、自宅で食べながらロッテの試合をテレビ観戦しているファンも珍しくないという。いずれはそんなお客さんの間から、野球に興味を持ち、ロッテを応援しようというファンも出てくるだろう。

 プロ野球界では最近、そうした野球以外の楽しみを提供し、新たなファン層開拓につなげようという試みが盛んになっている。その最たる例のひとつが、広島の本拠地・マツダスタジアムのお化け屋敷だ。入場料はカープの試合が行われる日が500円、試合がなくてお化け屋敷だけで営業する日は1000円。カップルや家族連れに好評で、7月からは内部の演出を変えて〝新装開店〟する予定だ。

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