赤坂英一の野球丸

2016年7月6日

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赤坂英一 (あかさか・えいいち)

スポーツライター

1963年、広島県生まれ。86年に法政大学文学部卒業後、日刊現代に入社。88年より、スポーツ編集部でプロ野球取材を担当。同社勤務のかたわら週刊誌、月刊誌で、スポーツを中心に人物ノンフィクションを多数執筆してきた。最新刊『すごい!広島カープ 蘇る赤ヘル』(PHP文庫、『広島カープ論』増補改訂版)が重版出来で2万部突破。ノンフィクション『失われた甲子園記憶をなくしたエースと1989年の球児たち』(講談社)が第15回新潮ドキュメント賞にノミネートされた。ほかに『プロ野球「第二の人生」 輝きは一瞬、栄光の時間は瞬く間に過ぎ去っていった』(講談社)『最後のクジラ――大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生』(講談社)『プロ野球コンバート論』(PHP研究所)など。

 最近、ロッテと日本ハムが懸命に追い上げているとはいえ、依然パ・リーグ優勝に最も近いのがソフトバンクであることに変わりはない。7月中に記録的な早さでマジックナンバーが点灯する可能性も大だ。それかあらぬか、ペナントレースの舞台裏ではいま、どこの監督がクビになり、誰が後釜に座るのかと、〝真夏のストーブリーグ情報〟がメディアや球界関係者の間で所狭しと飛び交っている。

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元ソフトバンク監督を招へい?

 長らくBクラスに低迷している西武では、田辺徳雄監督の更迭説がしきりだ。シーズン途中に辞任した伊原春樹前監督の後を受けて監督代行に就任した2014年は5位、正式に監督となってロッテとCS(クライマックスシリーズ)進出を争った15年も4位。2年連続のBクラスは球団史上34年ぶりの屈辱で、今年も一時最下位に落ち込んでいたほどだから、責任を問われても仕方がない。

 後任は潮崎哲也ヘッド兼投手コーチの昇格が既定路線だったが、ここにきて秋山幸二・元ソフトバンク監督の名前が取り沙汰されている。西武の監督・コーチ人事はここ数年、選手を引退したOBを空いたポストに就ける内部調整がほとんどだった。そうした中、6月22日、親会社・西武ホールディングスの定時株主総会で、「内部昇格が多過ぎる。外から(優れた人材を)呼ぶ考えはないのか」と、一部株主から厳しい声が上がったのだ。

 潮崎ヘッドはかねてから監督昇格に積極的ではないと言われ、監督経験のない元スター投手に現在の弱体化したチームを任せるのは酷だという周囲の見方もある。その点、秋山氏はソフトバンク監督6年間(09~14年)で優勝3度、日本一2度と実績と手腕は折り紙付き。潮崎ヘッドと同じ西武の黄金時代を牽引した大物OBでもあり、交換トレードでホークスに移籍した1994年以来、監督として22年ぶりの復帰が実現したら、地元の西武ファンも大歓迎してくれるはずだ。

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