赤坂英一の野球丸

2016年8月10日

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赤坂英一 (あかさか・えいいち)

スポーツライター

1963年、広島県生まれ。86年に法政大学文学部卒業後、日刊現代に入社。88年より、スポーツ編集部でプロ野球取材を担当。同社勤務のかたわら週刊誌、月刊誌で、スポーツを中心に人物ノンフィクションを多数執筆してきた。最新刊『すごい!広島カープ 蘇る赤ヘル』(PHP文庫、『広島カープ論』増補改訂版)が重版出来で2万部突破。ノンフィクション『失われた甲子園記憶をなくしたエースと1989年の球児たち』(講談社)が第15回新潮ドキュメント賞にノミネートされた。ほかに『プロ野球「第二の人生」 輝きは一瞬、栄光の時間は瞬く間に過ぎ去っていった』(講談社)『最後のクジラ――大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生』(講談社)『プロ野球コンバート論』(PHP研究所)など。

 リオ五輪の開幕を目前に控えた4日早朝4時46分、野球・ソフトボールが2020年東京五輪で復活することが正式決定すると、日本のメディアはこぞって大々的に報じた。最近、一般紙、スポーツ紙のほとんどがこれほど足並みをそろえて一面トップで伝えたニュースも珍しい。都や国やJOCに優るとも劣らぬ「東京五輪を何としても成功させなければ」というマスコミの意気込みが伝わってくる。

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五輪復活を喜ぶ業界団体

 それ以上に目を引いたのがNPB(日本野球機構=プロ)、BFJ(全日本野球協会=アマ)、JSA(日本ソフトボール協会)の主要団体が協力し合って製作したビデオメッセージだ。ON(王貞治・ソフトバンク球団会長、長嶋茂雄・巨人終身名誉監督)をはじめ、各チームの主力選手たちがファンに声援を呼びかけている姿をあらかじめ撮影しておき、五輪復活が決まった当日それぞれの公式ホームページで一斉にアップ。これは大変壮観だった。

 では、東京五輪の野球でベストメンバーを組むとしたら、どのような顔ぶれになるか。いまから4年後には侍ジャパンの主力に成長していてもらいたい、という個人的な願いも多分に込めて、独断と偏見で選んでみた。

1番中堅・オコエ瑠偉(楽天・19歳)
2番遊撃・今宮健太(ソフトバンク・25歳)
3番二塁・山田哲人(ヤクルト・24歳)
4番左翼・筒香嘉智(DeNA・25歳)
5番右翼・柳田悠岐(ソフトバンク・28歳)
6番DH ・中田翔(日本ハム・27歳)
7番一塁・清宮幸太郎(早実・17歳)
8番三塁・鈴木誠也(広島・21歳)
9番捕手・森友哉(西武・21歳)
投手・大谷翔平(日本ハム・22歳)

 1番中堅を現在の実力で選ぶなら、昨季、シーズン最多安打の新記録216安打をマークした秋山翔吾(西武・28歳)が最も適任だろう。が、4年後にその秋山を超えるぐらいの俊足巧打の外野手に大化けしてほしい、という希望をオコエに託したいのだ。2番遊撃も坂本勇人(巨人・28歳)を選ぶべきだとわかってはいるけれど、3歳年下で伸びしろが大きい今宮を推す。パンチ力があるだけでなく、今季24歳10カ月と史上最速の若さで200犠打をマークしたつなぎの打撃を買いたい。

 8番三塁に入れた広島・鈴木は外野手じゃないか、と異議を唱える向きもあるかもしれない。しかし、彼は2012年秋のドラフトで2位指名されたとき、もともと内野手として育てられる予定だった。それがチーム事情で外野も兼ねるようになり、三塁にスター候補生の堂林翔太、外国人のエクトル・ルナらがいることから外野に定着している。そうした中、今季の打撃開眼によって、「将来のために来季以降は4番・サードに固定しては」という声が一部首脳陣から挙がっているのだ。

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