今月の旅指南

2010年3月29日

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辻 一子 (つじ・いちこ)

岡山県生まれ。フリーライター。旅行会社のPR誌の編集者を経て、1998年からフリーランスに。旅の雑誌を中心に活躍。

フィンセント・ファン・ゴッホ
「オーヴェールの家々」1890年
Photograph ©2010 Museum of Fine Arts, Boston.

 ボストン美術館は1870年に創設されたアメリカで最も歴史ある美術館の1つだ。世界第一級のコレクションを誇る「ヨーロッパ美術」部門や「古代世界美術」など8部門からなり、所蔵点数はなんと45万点にのぼる。

 そんな世界屈指の美の殿堂から、この春、選りすぐりの名画が日本へやってくる。今回紹介されるのは、16~20世紀にヨーロッパで活躍した西洋絵画の巨匠47人の傑作。16~17世紀のスペイン絵画からはエル・グレコ、ベラスケス、17世紀のオランダ・フランドル絵画からレンブラントやヴァン・ダイク。ボストン美術館自慢のミレーやコローらバルビゾン派の作品に続いて、印象派の巨匠モネの作品11点が展示され、さらにドガ、セザンヌ、ルノワール、ゴッホ、ピカソと、まるで「美術史の教科書」をめくっていくような贅沢な内容だ。

 なかでも充実しているのが30点近くにのぼる印象派の巨匠たちの作品群。ドガの風景画「田舎の競馬場にて」や、ルノワールの「日傘をさした女性と子ども」、また、日本の浮世絵にも影響を受けたとされる鮮やかな色彩と強い輪郭線、うねるような筆触が特徴の、ゴッホの「オーヴェールの家々」などは必見だ。子どもから大人まで、あらゆる世代が楽しめる名画展の決定版をお見逃しなきよう。 

 
 
 
 

ボストン美術館展
〈会期〉2010年4月17日~6月20日 
〈会場〉東京都港区・六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリー
(東京メトロ日比谷線六本木駅下車)
〈問〉03(5777)8600

◆ 「ひととき」2010年4月号より


 

 


 

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