足立倫行のプレミアムエッセイ

2016年12月29日

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足立倫行 (あだち・のりゆき)

ノンフィクションライター

早大政経学部中退後、週刊誌記者などを経てノンフィクション作家に。近著に『血脈の日本古代史』(ベスト新書)『倭人伝、古事記の正体』(朝日新書)。

 アメリカの第45代大統領になるドナルド・トランプは、「アメリカとメキシコの国境に壁を作り、費用はメキシコに支払わせる」と言って、大統領選に勝利した。

 そのため、今年(2016年)のメキシコのピニャータ(行事の際のクス玉割り)にトランプ型の人形が増えたとのニュース。

 思わず笑ってしまった。

カリフォルニアとの国境の町、ティファナの店に並ぶトランプのピニャータ(GettyImages)

 カトリック教徒が大半を占めるメキシコでは、クリスマス前の9日間に、『聖書』に基づいたポサダ(宿屋)と称する宗教的な行事を近隣住民の間で行うことが多い。

 ルカによる福音書によれば、人口調査に応ずるためホセ(ヨセフ)と身重のマリアがベレン(ベツレヘム)を訪れた時、宿屋に部屋がなかった。そこで月満ちて初子を産んだマリアは布に包んだ子を飼い葉桶に寝かせた。

 ポサダは、その場面の再現である。

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