山師の手帳~“いちびり”が日本を救う~

2017年1月2日

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 「2017年を占う」のは至難の業である。明日のことも分からないのに今年一年に起こることを的中させることは極めて難しい。とはいっても、僕は去年のサプライズである「英国のEU離脱」「トランプ勝利」「小池候補の勝利」のうち、2つを的中させた。

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 実はブレグジット「英国のEU離脱」については投票前日に面談していた英国人から英国は離脱するとの一次情報が入っていた。山師の手帳「チャーチルが泣いている」を参照して頂ければ参考になるはずだ。しかし「トランプ勝利」と「小池勝利」については大統領選挙と東京都知事選挙の数週間前には早々と内外に公言していた。トランプ勝利はメタルトレーダー仲間からの一次情報が根拠であった。「小池都知事」は個人的に新知事を知っていたから情報が入ってきた。

 英国のEU離脱は対岸の火事だからあと一つ勘が働かなかったが、「トランプ勝利」と「小池勝利」は独自の情報から的中させた。日本のメディアは独自の情報ソースがないから外れることが多いが、僕のように相場の仕事をしていると現場主義で独自の判断をしなければ生き残れないから、一般の既存情報は信じないことにしている。レアメタルトレーダーの仕事は政治経済の現場を知らなければできない。レアメタル資源の需給動向は大国の経済制裁の影響を受けるからだ。その意味でも2017年はトランプ大統領の采配次第であるといっても過言ではない。

◯✖△で2017年を占う

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 ずいぶん乱暴だが、私なりに端的に占うと2017年の世界情勢は総合的に「アメリカは◯、ヨーロッパは✖、日本は△である」と分析している。占いとははっきりと表明しなければ占いとは言えないから○✖△で表現することにした。

 最初のケーススタディーはアメリカから占ってみたい。アメリカは今年もトランプ景気が続くと見ている。「ご祝儀相場だから長続きはしない」という人もいるが、私はそうは思わない。

 アメリカ経済は保護主義の傾向が強くなる。ポピュリズムが蔓延してくると、排他主義に陥る。トランプ氏は、大国主義に幅を利かせて世界中の富を独り占めにするような政策に出るはずだ。つまり「保護主義」と、他国に対する「経済制裁」が強化されると占った。

 オバマ大統領の時代には経済制裁は徐々に解除の方向に向かったが、トランプ新大統領は経済制裁を強化するはずだ。ハードルを一旦あげておいて、数年たったら「経済制裁解除」と見返りにアメリカの国益を追求するに違いない。トランプ氏はビジネスマン感覚で世界の経済を引っ掻き回す政治家だと思う。今年のアメリカは経済で○、外交面でも○、軍事面でも○だから総合点では◎である。

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