70点の育児入門

2017年4月6日

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質問:4月から保育園の0歳児クラスに通い始めました。想像していた以上に風邪をひき、なかなか登園することができません。いつまでこんな状態が続くのでしょうか?

答え:夏ごろまでに徐々にひきにくくなって、夏休みを過ぎるとたいていの子はそれほど頻繁にかぜをひくことはなくなります。

石橋涼子(いしばし・りょうこ)
東京大学医学部卒業。大学での研修の後、NICU、総合病院、障害児施設などに勤務。1996年からまつしま産婦人科小児科病院(現・まつしま病院)小児科部長、2005年1月に東京・江戸川区小岩に石橋こどもクリニックを開院。

答える人 石橋涼子先生(石橋こどもクリニック院長)

 これはよくある話で、通い始めのころは毎週風邪をひく子も少なくありません。熱を出してばかりで2〜3日しか登園できなかった、という話もよく聞きます。0歳児ほどではないにしても、3~4歳で幼稚園に通い始めた子もやはり風邪をひきやすく、なかなか登園できなかったりします。

 なぜこうなるかといえば、これまでおとなばかりに囲まれた生活でさまざまなウィルスからある程度隔離されていたからなんです。いろいろな環境で育つ子どもたちが集団生活を送るというのは、いわばお互いに今まで接触していなかったウィルスを感染させあっている状態です。それくらい、家の中と社会とでは環境が違うということです。

 一度感染すればそのウィルスへの抗体が形成されるので、同じ感染症にかかりにくくなります。赤ちゃんから「人」へと成長していくために、必要なプロセスなんですね。

 経験的にいえるのは、ほとんどの子は5月か6月あたりで風邪をひく頻度も減ってきて、夏を越すとだいぶ丈夫になるということです。夏風邪の流行もありますが、夏季休暇などで登園する子も少なかったりするので、春先ほどのことはない場合が多いです。ひと通りのウィルスに接触しつつ、体力も向上していくので免疫機構が発達して、感染症への抵抗力もついてきます。しばらくは大変だと思いますが、ずっと続くわけではないのであまり深刻にならずに、お子さんの新しい経験を一緒に楽しめるといいですね。

  
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