推古天皇、清少納言、高台院、葛飾応為……縄文からまで江戸時代まで、日本に生きた10人の女性たちが自分たちの生涯をいきいきと語る。
時代の制約にしばられつつも、時には反発し、時には受け入れ、強く歩み続けた女たち。時代をこえて語りかける10人の言葉は、現代を生きる私たちにも共感できるはず。ここには教科書からは見えてこない「日本の女性の歴史」がある。通読することで日本の歴史と文芸の流れに触れることのできる1冊。
青森県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。専門分野は日本語日本文学。ジェイアール東海エージェンシーにて歴史文化講座の企画運営に携わりながら、古典文学の世界を、やさしくわかりやすく解き明かす著作を重ねる。著書に『やさしい古典案内』(角川学芸出版)『やさしい信仰史―神と仏の古典文学』(山川出版社)など。『古典名作本の雑誌』(本の雑誌社)では中古文学・中世文学を担当。