昭和史をめぐっては、様々な論争が繰り広げられてきました。今日でも、国を超えた歴史共同研究が進む一方、個別のテーマに関して、依然として対立点が存在します。果たして、これまでの論争は本質的なものだったのでしょうか。大正デモクラシーと言われる自由で平和な時代から昭和の戦争の時代への転換は、いかにして起きたのでしょうか。
本書では、内政・外交・社会・文化など多様な7つの側面からその原因を、もっとも詳しい研究者たちが信頼できる史料をもとに徹底的に検証します。昭和史の決定版とも言える、大人の歴史教科書です。