「世界で1位になるという理由はどこにあるのでしょうか? 2番じゃダメなんでしょうか?」
2009年の事業仕分けを象徴するといっても過言ではないこの言葉によって、図らずも注目されることになったスーパーコンピューター。
しかし、そもそもスーパーコンピューターとは何をするものか、なぜ世界中が次の「世界1位」を目指してしのぎを削っているのか、正しく理解しているだろうか。
本書は、「スパコン事業仕分け」の仕分け人となった著者が、国内外のスーパーコンピューター発達の歴史と環境を解説し、現状の課題は何か、さらに日本が“スパコン王国”であり続けるための条件は何か、について斬り込む提言の書である。