ドガの傑作
《エトワール》が初来日

横浜市西区・横浜美術館 2010年9月18日~12月31日


辻 一子(つじ・いちこ)
岡山県生まれ。フリーライター。旅行会社のPR誌の編集者を経て、1998年からフリーランスに。旅の雑誌を中心に活躍。

今月の旅指南

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日本で21年ぶりとなる本格的なドガの大回顧展が、この秋、横浜美術館で始まる。

エドガー・ドガ 《エトワール》
1876-77 年 オルセー美術館
©RMN(Musée d’Orsay)/Hervé Lewandowski/ distributed by AMF-DNPartcom

  公開されるのは、《バレエの授業》《エトワール》《浴盤(湯浴みする女)》といった代表作を含む油彩画とパステル画、デッサン、彫刻、写真など、オルセー美術館が所蔵する名品45点に、国内外のコレクションから貴重な作品を選りすぐった初期から晩年までの120点。最大の目玉は、日本初公開となる傑作《エトワール》だ。

 エトワール(星)とは、パリ・オペラ座で、プリンシパル(主役を踊る踊り子)のなかでも、特に花形だけに与えられる称号。作品には、スポットライトを浴びて軽やかに踊るエトワールの一瞬の動きが巧みに切り取られ、描かれている。

 稽古場や舞台裏の踊り子たちを好んで題材にしたドガだが、この作品は上演光景を描いた数少ない作例の1つだ。大胆な対角線の構図、高い位置から俯瞰するアングルは、まるでボックス席からオペラグラスを通して舞台上の踊り子を見ているよう。

 今にもふわりと舞い上がりそうな踊り子の動き、光を受けて透ける衣裳の素材感、舞台の緊張感や踊り子の息づかいまで伝わってきそうな画面からは、ドガの並々ならぬ表現力を知ることができるだろう。

 
 
 
 

ドガ展
〈開催日〉2010年9月18日~12月31日
〈会場〉横浜市西区・横浜美術館(みなとみらい線みなとみらい駅下車)
〈問〉03(5777)8600(ハローダイヤル)
  http://www.degas2010.com/

◆ 「ひととき」2010年9月号より

 

 

 

 

 


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