使えない上司・使えない部下

2017年10月26日

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いい仕事をしていれば、誰かの目にとまり、チャンスは来る

 反選手会同盟の頃は、毎試合が楽しかったよ。「使える」って、こういう選手たちのことを言うんじゃないのかな。血液型は、あんまり関係ないかな…(笑)。

 (後輩である)越中や木村が中心であることに、俺が嫉妬するかって? そんなの、全然ないよ。嫉妬をするうんぬんは、プロの姿勢としては違うんじゃないかな。当時は、彼らこそが稼ぐことができる選手なんだ。俺は、それを盛り上げる役割に徹するべきなんだ。

 トップに立つことが、仕事ではないんだ。いい仕事をすることが、大切なんだ。いい仕事をするために、先輩や後輩は関係ない。過去の実績も関係ないよ。大切なことは、いかにいい試合をして、お客さんに喜んでもらうか。各々のメンツなんて、どうでもいい。後輩のレスラーを試合で引き立てるようにしてやると、後輩もこちらのよさを引き出そうとするものだよ。

 組織にいる以上、上の人から認められないことはあるよね。そんなときは、こつこつやるしかない。チャンスが来るまで…。ほかの人が、認めてくれるようになるかもしれない。

 1980年代、全米を転戦している頃、日本に戻ってくることを誘ってくれたのが、全日の佐藤昭雄だった。馬場さんからのラブコール? そうではなかったんだ…(苦笑)。馬場さんは冗談半分だろうけど、(馬場さんのマネをして)「俺はお前に帰ってこい、なんて言っていないよ」と言っていた。俺は「ああ、そうですか」と答え、そのまま、忘れるようにしていた。

 そりゃ、思うことはあるよ。だけど、いい仕事をしていれば、誰かの目にとまり、チャンスは来る。そのときこそ、ダブルクロスをかましてやろう、と思うもの。いつか、仇をうつ、見返してやる、とね。自分の役割とか、立ち位置を心得て、いい仕事をしていけば、「あいつ、いいんじゃない」と言ってくれる人が現れるかもしれない。そのときまで、こつこつやるしかないよ。それが、プロなんじゃないの?

 店「BIG DADDY 酒場 かぶき うぃず ふぁみりぃ」の経営は、プロレスとは違った厳しさがある。だけど、たくさんのプロレスファンが来てくれる。それが、励みになっている。レスラーでは、武藤(敬司)とか、源ちゃん、藤波、山崎(一夫)とか、ノアの選手が多いのかな…。外国人選手では、(スタン)ハンセン、(ザ・ロード)ウォリアーズのアニマル、今年亡くなったチャボ(ゲレロ)たち…だな。みんな、ありがたいよ。

 猪木さんと馬場さん? 来ないよ…。裏切られたのかな…(ワハハ)。馬場さんが亡くなったことは、この店にいるとき、ラジオで知った。思うこと、あったな…。

  
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