From LA

2017年11月19日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

 アメリカ旅行の際にロサンゼルス空港(LAX)を利用したことがある人なら誰でも経験済みだろうが、とにかくこの空港は混雑している。ロータリー形式で各航空会社のターミナルがぐるりと取り囲み、中心部分にパーキングがある。しかし年間8000万人が利用し、全米でも2番目に利用者数が多い空港としては面積が狭く、市街地の近くにあるため拡張が出来ずロータリーは常に車の波となっている。

(MoJoStudio/iStock)

 特に混雑を助長しているのがホテルやレンタカーの無料送迎バスの存在だ。現在ではこれに加えてウーバーなどのライドサービスも乗り入れを行っているため、「空港に入ってから出るまでに1時間かかる」と利用者の不満は募るばかり。

 もちろんロサンゼルス市でもこの混雑を解消するための様々な方策を試みている。現在進めているのは鉄道を空港中心部までつなげて駐車場を空港の外に出す、というプランだ。現在は鉄道駅は空港から離れた場所にあり、そこからバスに乗り換えというシステムで混雑を助長する上に時間がかかる、面倒、と人気がない。

 このダウンタウンやロングビーチなどに向かう鉄道路線と空港を結ぶ新たな乗り物には、途中に「レンタカー会社を一つの場所に集めた施設」の駅も計画されている。さらに空港に人を送迎する場合のドロップオフスポットも併設されるという。

 レンタカー施設はすでに用地が確保されており、ロサンゼルス空港から3キロほどの場所、フリーウェイ405号線のすぐそばに136エーカー(東京ドーム約12個分)という広大な土地に現在空港付近に23箇所ある全てのレンタカー会社が入るオフィス、駐車場を建設予定だ。レンタカーの集合施設としては世界最大級となる。

 この用地と建物建設はおよそ10億ドルと試算されており、現在4つの企業(ConRacパートナーズ、LAゲートウェイパートナーズ、LAX複合ソリューションズ、プレナリー・インフラストラクチャー・エアポート)が建設に対する入札への参加を表明している。

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