ネット炎上のかけらを拾いに

2018年2月20日

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 「SNSで犬猫画像ってかなり愛される」を広告代理店風に語ると炎上する。

(iStock/chendongshan)

「動物が勝手にネタを作ってくれる」

 ブロガーであり作家の肩書を持つ「はあちゅう」が炎上している。きっかけとなったツイートは2月16日に発信されたこちら。

余談だけど、手っ取り早くSNSで有名になりたかったら猫か犬を飼うとよいらしい。動物コンテンツは必ずPVが取れ、炎上しづらく、個性も出やすく、自分がネタを作らなくても動物が勝手にネタを作ってくれる。インスタもご飯×犬とか、子供×猫とかにするとご飯だけ、子供だけの人と差別化できる。動物最強

 このツイートに、「動物を何だと思っているのか」「真似する人がいたらどうするのか」「フォロワー数の多い人がこういうつぶやきをしないでほしい」「ツイートを消して」といった内容の批判が殺到。つぶやきから3日経っても鎮火の様子を見せない炎上状態になっている。猫好きで有名なミュージシャンの坂本美雨や、“はるかぜちゃん”ことタレントの春名風花もツイートを引用して苦言を呈した。

 一方で、「はあちゅうさんは事実を言っただけ」「PV目的で動物を飼う人を皮肉ったツイートだから批判は的外れ」といった内容の擁護もある。

 背景を少し説明すると、発端となったのは7連投ツイートの最後のつぶやき。最近はインスタグラムでフォロワーを増やすのが難しくなっているという話に始まり、YouTuberやインスタグラムなどSNSでは「(フォロワーを)トップ層が総取りするフェーズ」と分析するなど、フォロワー数の増やし方や、ファン層と作り上げたコミュニティの発展のさせ方などをつぶやいていた。ブログやSNSを使って知名度を拡大してきた「はあちゅう」ならではの、「インフルエンサー講義」だった。

 個人的な印象としては、SNSで有名になるために猫か犬を飼うことを推奨しているわけではなく、むしろ「誰でも簡単にできる」と印象づけることで皮肉る意図があったのではないかと思う。ただもちろん、それはそれで、愛犬や愛猫の画像をアップすることで人気のある層にとっては腹立たしいツイートだろう。連続ツイートの中に人気YouTuberを羨むようなつぶやきもあるため、見ようによっては、犬猫に頼らずにすでにフォロワー数を17万人以上獲得しているインフルエンサーとしてのマウンティングのようにも見える。

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