ネット炎上のかけらを拾いに

2017年12月1日

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 「広告代理店的なもの」への反発にも見える。

中止を求める署名に約9000人

 クリスマスに向けて神戸で行われる予定だった企画「世界一のツリー」がネット上で炎上している。

*画像はイメージです(iStock/saantie)

 企画の正式名称は「めざせ!世界一のクリスマスツリーPROJECT」。神戸のメリケンパークに、ニューヨーク・ロックフェラーセンターのツリーよりも高い生木のクリスマスツリーを建てるべく、設営作業が進んでいるという。

 神戸港開港150年目を記念し、富山県から推定樹齢150年のアスナロの巨木が運ばれた。全長約30メートルという。また、阪神淡路大震災の鎮魂の意味も込め、復興のシンボルとしたいという意図も説明されている。

 批判意見にはいくつかの理由があるようだが、「なぜわざわざ樹齢150年の木を伐採し、ふきっさらしの港へ運ぶのか」「樹木の命や、震災の鎮魂など命を考えるイベントといいながら、“大木の命”を疎かにしている」といった意見が多いようだ。共催企業がこの木を加工したバングル(腕輪)を3800円で販売すると発表したことや、このプロジェクトの中心人物である「プラントハンター」の男性が「落ちこぼれの木が世界一に」などと表現していたことも反感を買った。

 さらに、植樹のライブ中継などを行う「ほぼ日刊イトイ新聞(ほぼ日)」の公式ツイッターが、批判が出始めた頃に「なにを考え、なにを思うか、それこそが清順さん(※注:プラントハンターの男性)の本当のねらいでもあるのです」とツイートを行ったことが火に油を注いだ。

 「(議論を巻き起こすという)『個人のエゴ』のために樹齢150年の木の命が奪われたとしたら、そんな悲しいことはありません」という内容のツイートは700回以上リツイートされている。

 プラントハンターの男性は11月30日にネット上に掲載した文章(http://soratree.jp/message.html)の中で「ご心配をおかけしていることを素直に謝罪したいと思います」と発表。一部で、アスナロの木がご神木と言われていることについて、そうではないことや、バングルの販売は営利目的ではなかったが、協議の結果、販売は白紙に戻すと決定したことなどを説明している。

 一方で、11月24日に始まった署名「世界一のクリスマスツリーPROJECTを中止して下さい」(Chang.org)には、12月1日時点で9000人近くの署名が集まっている。

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