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2018年7月9日

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西日本各地に被害を与えた記録的な豪雨で、9日までに死者の数は100人を超えたおそれがある。安否不明の人も60人を超すなど、被害者の数が増え続けている。

菅義偉官房長官は9日午後の記者会見で、西日本を中心とする豪雨災害の被害状況について「死者90人、心肺停止13人、行方不明13人」と明らかにした。さらに、安否が確認されていない人が67人程度いると話した。

菅長官はまた、警察や消防、自衛隊、海上保安庁の部隊7万4000人・ヘリコプター73機の態勢で捜索・救助活動に当たっていると述べた。

気象庁は数十年に一度の重大な災害が予想される「大雨特別警報」を6日から8日にかけて、計11府県に出した。気象庁は、6日に福岡県、佐賀県、長崎県に大雨特別警報を発表した後の記者会見で、「これまでに経験したことのないような大雨となっている。重大な危険が差し迫った異常事態。砂崩れや浸水による重大な災害がすでに発生していてもおかしくない状況」と警戒を呼びかけていた。

西日本各地で土砂崩れや浸水の被害が広範囲で出ている。広島県福山市でため池が決壊し住宅が流されたほか、県内の複数の場所で土砂崩れが起きた。岡山県倉敷市や岐阜県関市では川の決壊によって大規模に冠水した。

岡山県の担当者はAFP通信に、水が少しずつ引きつつあり、特に甚大な被害のあった地域にも近く救助隊が徒歩で入れるようになると見通しを話した。

西日本での5日以降の降水量は、通常の7月1カ月分の3倍に達した。

数百万人に避難指示・勧告が出された。

日本政府は8日午前、災害対策基本法に基づき非常災害対策本部を設置し、首相官邸で第1回本部会議を開いた。会議に出席した安倍晋三首相は「救命救助、避難は時間との戦い。引き続き全力で救命救助、避難誘導にあたってもらいたい」と述べた。

菅官房長官は午後の会見で、被災地での食料や給水の支援に加えて、自衛隊による入浴支援や避難所の空調機設置、仮設トイレの配送などを進めると述べた。

また、豪雨による被害を受けて、11日から18日にかけて予定されていた安倍首相のベルギー、フランス、サウジアラビア、エジプト4カ国の訪問を取りやめると明らかにした。

(英語記事 Japan floods: 'Extreme danger' amid record rainfall

提供元:https://www.bbc.com/japanese/44761300

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