WEDGE REPORT

2018年12月2日

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イノウエヨシオ

株式会社ファンドレックス取締役COO(最高執行責任者)。共益投資基金ジャパン代表理事。NPOや公益法人向けのファンドレイジング研修では年間3000名以上に講演。地域の課題解決のための取り組みを全国各地で行うと共に、チャリティイベントの企画や災害対応の研修などで高い評価を得ている。資金的支援に経営的支援を組み合わせた新しい資金循環にも取り組んでいる。

 いよいよ平成最後の年の瀬を迎える時期となってきた。

 「今年の仕事は今年のうちに」と何かと慌ただしいが、こうした時だからこそ、未来に向けての備えを考えておきたい。「平成」という言葉どおりにならず、激動の時代となり、特に災害が多かったのが特徴的であった。

 以前に「災害大国ニッポン、だからこそ国際水準の「公助」を~難民キャンプ以下の体育館・段ボールの避難所を変える備蓄に」の記事で「昭和の時代には観測することのなかった震度7を平成の30年の間だけで日本は5回体験」と記載したところで、北海道胆振東部地震が発生して、6回目を経験することになった。

 「災害は忘れた頃にやってくる」のではなく、ここまでくると必ずやってくるものとしてとらえて、積極的に災害が発生した時に被害を減らす取り組みをしていこうと呼びかけたのが「福祉避難所とタイムライン防災について考える」であった。

(maroke/Gettyimages)

 そこで、平成を締めくくる年末を迎えるこの時節だからこそ、災害について考える機会とすることをお勧めしたい。災害の準備をするのに最適なシーズンは、9月1日の防災の日などもあるが、実は大掃除をする年末がおススメ。今年、お世話になった品物に感謝の願いを込めて、きれいに磨きをかけ、いらなくなったもの、こわれたもの、期限の切れたものを入れ替えて、来るべき新年、そう、新しい元号の年を爽やかな心持ちでお迎えしようとする機会に、一緒に「未来のことを考えて」防災グッズなどの点検や非常食などの入れ替えをするのである。

 その機会に食材として古い非常食を食べてみることも立派な訓練となる。特に食料に関しては最近はローリングストックが提案されている。これは家庭における非常食の備蓄の目安として最低3日分、できれば1週間分が推奨されているが、非常食だけで1週間分を確保するのは困難を伴うため、流通備蓄(ローリングストック)として「いつもの購入数+数日分の備蓄数」を加えて、使いながら備蓄するやり方だ。1カ月に1、2度程度は定期的に食べて、食べた分を新たに買い足しながら備蓄することで消費期限の比較的短いレトルト食品、ラーメン・パスタなどの乾麺、缶詰やフリーズドライ食品なども活用できるようになる。

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