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2019年4月4日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

 
植物由来の代替肉バーガー 米大手チェーンで販売開始 (2019年3月資料写真)( REUTERS/AFLO)

 4月1日、エイプリルフールのジョークのようなニュースが流れた。全米第二のハンバーガーチェーン、バーガーキングがミズーリ州セントルイス周辺で代替肉を使ったその名も「インポッシブル・ホッパー」の販売を始めたという。

 バーガーキングの目玉商品と言えばマクドナルドのビッグマックに匹敵するホッパーで、およそ100グラムの肉が挟まれている。そのホッパーのベジタリアンバージョンとして登場したのがインポッシブル・ホッパーだ。いわゆるベジーバーガーと呼ばれるもので、大豆などを原料としたパテに本物の肉に限りなく近い食感と風味をつけたもの。

 この代替肉を製造するのはサンフランシスコ周辺に本拠を置くインポッシブル・フーズ社。代替肉そのものは新しいものではない。同社は2011年に設立され、全米及び香港の1000以上のレストランで代替肉を使ったメニューを提供している。

 しかしバーガーキングのような大手チェーンとの提携により、「肥満の大敵」と呼ばれてきたファストフード業界に革命をもたらす可能性がある。ライバルのマクドナルド、ジャックインザボックスなども追随する形で代替肉の「ヘルシー」かつ「地球環境に優しい」バーガーを提供するようになるかもしれない。

 バーガーキングの広報では、もしセントルイスでの販売が成功だと判断されれば、全国の7200店舗にこのメニューを導入する用意がある、としている。そうなれば代替肉(ちなみにミズーリ州では植物を原料とした代替肉を「肉」と表示することを条例で禁じている)は今よりもっと身近なものとなるだろう。

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