世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2012年10月4日

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 ジェームスタウン財団のChina Briefの編集者であるピーター・マティスが、Diplomat誌のウェブサイトに8月2日付で掲載された論説で、孔子学院の性格をめぐる、批判論と擁護論の両者を紹介しつつ、擁護的な分析を行っています。

 すなわち、2004年以来、孔子学院は論議の対象となってきた。これを批判する人たちは、孔子学院はスパイ組織であり、宣伝機関だという。弁護する人たちは、そのような言い方を完全なる虚偽であるという。

 中国政府は今年5月、もし国務省が孔子学院のスタッフたちに対しビザを発給しないなら、米中関係は大きく損なわれるだろう、と反駁した。

 米国内の批判者のなかには、孔子学院は「統一戦線工作」(United Front Line)に従事する組織である、と言う人もいる。つまり、味方を集め、敵を孤立化させることを行う組織だ。筆者には、このような言い方は、陰謀論のように聞こえる。

 孔子学院はもともと、中国語と中国文化を広め、中国と他の国々との間の友好関係を深める、という趣旨でつくられている。他方、次のような諸点が懸念されていることも事実だ。

 1)中国教育省の関係機関が資金を出している

 2)ほとんどの孔子学院は既存の大学に付属している

 3)中国は年間、何百万ドルかの資金を使い、世界中に300以上の学院をもっているが、これを2020年には1000カ所にしたいとの計画がある

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