レゾナント大学で人的資源を発掘
個人のスキルと組織力向上を図る

case(12)NTTレゾナント


海部隆太郎 (かいべ・りゅうたろう)  ジャーナリスト

日本工業新聞記者、IT企業の広報部長を経て、現在フリージャーナリストとして活躍。

人事部必見! 御社の研修ここが足りない

人材こそ最大の財産。日本の企業は人材教育に多くの「知恵」と「時間」をつぎ込んできた。業界ごとに必要とされる研修は異なる。それでも研修には企業文化が色濃く反映されているはずだ。企業文化そのものである研修にスポットをあて、研修内容、社員・会社や時代の変化などを描写する。さらに企業、業界が抱える課題克服に研修がどう役立ったのかを探る。

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レゾナントとは“共鳴”すること。NTTレゾナントは“国産”ポータルサイト「goo」などNTTグループのネットビジネスを引き継ぎ、世の中に鳴り響くサービス提供を目指す。動きの速いネット社会に対応し、常に新サービスの提供を続けるには、人材はいくらでも欲しい。そこで目を付けたのが、突出したスキルが部門内だけに閉じてしまう状況だ。優秀な人材スキルを全社が共有する。それが「レゾナント大学」の目的。同時に縦割り組織の枠を外す取り組みでもある。


【会社データ】
設 立 : 2003年12月
資本金 :250億円
代表者 :代表取締役社長 若井 昌宏 氏
所在地 :東京都港区芝浦3-4-1
社員数 :320人
事業内容:ポータルサイト「goo」、オンラインストアの運営、コンサルティング、インターネット調査などビジネスアプリケーションサービスの提供
URL :http://www.nttr.co.jp

企画部門が主導する人材育成

レゾナント大学の様子。試行錯誤を経て軌道に乗ってきたという

 「社員研修を担当する人事部門はあります。これとは異なるアプローチで私たちは実践的なスキル向上を目指す取り組みとして始めました」と企画部新事業担当の松野繁雄・担当課長はいう。NTTグループとして、新入社員、新任主査などの階層別研修や会社が用意した研修に自主参加するカフェテリア研修など人材育成プログラムは完備されている。これら一般的な研修にはないNTTレゾナント固有の問題を解消する取り組みが2009年から始めた「レゾナント大学」である。高度な情報サービスを提供するために必要な技術、知識を学ぶための育成プログラムと位置付けることができるだろう。

 NTTレゾナントの前身はNTT情報流通(NTT-X)で、ネット化に対応した多彩な情報サービスを開発提供してきた。当時からインフラを基盤とするNTTに対し、情報コンテンツを扱うことから、NTTとは異なる企業文化を育んできた。社員のスキルも高く、狭い分野ながら「その道のプロ、有名人という社員が何人もいます。しかし、その技術が部門だけで閉じてしまい社内で共有化されていませんでした。これは新規事業を企画する上で障害になってしまうと考えたのが、企画部による研修を始めたきっかけです」と松野担当課長は説明する。

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「人事部必見! 御社の研修ここが足りない」

著者

海部隆太郎(かいべ・りゅうたろう)

ジャーナリスト

日本工業新聞記者、IT企業の広報部長を経て、現在フリージャーナリストとして活躍。

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