WEDGE REPORT

2013年1月23日

»著者プロフィール
閉じる

中西 享 (なかにし・とおる)

経済ジャーナリスト

1948年岡山県生まれ。1972年共同通信社に入社、経済分野を取材し編集委員などを経て2010年に退職し、現在は経済ジャーナリスト。

ガーデン用品から出発したアイリスオーヤマが、白物家電に本格参入している。空気清浄機、調理器、掃除機などの製品を相次いで出し、家電分野で急速に売り上げを伸ばしている大山健太郎社長に快進撃のノウハウを聞いた。

Q:今後は冷蔵庫など大型家電も手掛けるつもりか

アイリスオーヤマ・大山健太郎社長 
(撮影:編集部)

A:当面はコンパクト家電をやりたい。大手家電メーカーは4人家族をターゲットにしてきたが、われわれは単身者や新生活を始める人だったら何がほしいかなど、細かいセグメントのニーズをくみ取って製品化する。新規に参入するにしても、強みを発揮できるものでないとだめだ。

Q:どうして価格の安い商品を作ることができるのか

A大手は部品を一次下請け二次下請けに出すピラミッド構造になっているが、わが社は全部自前でやる。メーカーと物流会社を合わせたメーカーベンダーというシステムを作った。自分で設計して自分で組み立て、保管するので、下請けに出すコストや販売管理費が掛からない。社内で一貫生産する「垂直統合」の体制になっている。下請けを介さないため、追加注文が来てもすぐに対応できるメリットもある。

Q:デジタル化でどういう変化が起きているのか

Aコアの技術さえあればあとは部品を組み立てるだけ。デジタル化によって何でもできてしまう。調理家電の分野も、いまはパソコン制御で最初に設定しておけば自動的に出来上がる。もともとプラスチックの会社なので、製品の周りの部分の生産はお手のものだ。LED(発光ダイオード)電球がその典型だろう。LEDチップはよそから購入するが、あとは自前。LEDの家庭用電球(数量ベース)ではシェアが首位になったので、これからそのメリットが出てくる。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る