「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2013年3月7日

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岸 裕司 (きし・ゆうじ)

秋津コミュニティ顧問

1952年東京生まれ。広告・デザイン会社の(株)パンゲア代表取締役、習志野市立秋津小学校PTA会長時に秋津コミュニティ創設、会長を経て現在顧問兼秋津小学校コミュニティルーム運営委員会顧問。文部科学省委嘱コミュニティ・スクール推進員、学校と地域の融合教育研究会副会長、埼玉大学・日本大学非常勤講師、ほか。著書に『「地域暮らし」宣言』『学校を基地にお父さんのまちづくり』(ともに太郎次郎社エディタス)、『学校開放でまち育て』(学芸出版社)など。

 「は~い! お話会がはじまるよ~っ!」

 「落語や紙芝居、こわ~い話、無料ですよ~っ!」

「イベントホールみはし湯」前で呼び込みをする劇団蚊帳の海一座のよしたみおじさん(右)、長谷川おじさん(中)と若手の劇団員。2013年2月23日。

 拍子木を打ち鳴らしながら、秋津コミュニティの劇団蚊帳の海一座の「たみちゃん」こと関 嘉民(よしたみ)おじさんが「イベントホールみはし湯」前の歩道で呼び込みをしています。

 その横には、やはり劇団員の名物役者である長谷川充弘さんもニコニコ顔で魅力の低音を響かせて呼び込んでいます。長谷川さんの魅力の低音で、「ア・イ・シ・テ・ル・ヨ」と耳元で囁(ささや)いてもらうとバッチリグッドです。私は挨拶代わりにいつもしてもらいます(「えっ、おじさんがおじさんに! イヤラシ~ィ!」と女性陣の影の声)。

 若手の役者もいます。そこで3人に並んでもらい「はい、ポーズ!」で、私が撮ったのがこの写真。

地域の大人が大活躍! 第一回 冬のお話会

 まだ寒い2月23日土曜日の昼下がり、「第一回 冬のお話会」と銘打ったイベントが、86年の歴史ある銭湯・三橋湯を廃業してイベントホールに変えた会場で催されています。廃業に至ったいきさつは、前回話しました。

 このお話会は、秋津コミュニティの落語や劇団「蚊帳の海一座」など、秋津の「ノリノリ」な大人たちによるものです。なぜ彼らはこんなに楽しそうなのか、その原動力はどこにあるのか……。大人が「地域で暮らしていく」ヒント、今回も考えていきたいと思います!

廃業した銭湯にまだ残る入浴料金表の奥で「大正ヴァイオリン演歌」を演じる根津嘉弘おじさん

 で、会場では、最初の演目の「大正ヴァイオリン演歌」と称する、いかにも大正時代風の衣装で身を包み哀愁あるヴァイオリンの音色にあわせて根津嘉弘おじさんがすでに演じて唄っています。演目は、大正時代にはやった(らしい)「おっぺけぺ」や「パイのパイのパイ」なんか。観客のとくにお年寄りには大うけです。

 写真は、まだ入浴料金表が掲示された脱衣所が折りたたみ椅子を用意しての座席で、根津おじさんが演じている左奥の浴場には改装した座敷と舞台があります。料金表の大人の欄は、千葉県公衆浴場業環境衛生同業組合が定めた公定料金の385円を赤字で消して300円となっています。この値引き料金は、経営者の三橋七郎おじいちゃんが営業中に勝手に決めていました。

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