2024年4月20日(土)

取り急ぎ1週間、育休頂きます ~丸の内経理マンの育休日記~

2013年11月14日

夫婦のポジション取り
認識合わせが大事

 全体を通して書きましたが、世は育メン歓迎ムードです。自分で「育メンやってます」など言ったことありませんが、リトルMを連れて出歩いていると「流行りの育メンですねー」という会話によくなります。世の中的に根強い育メン需要があって、メディアなどでも紹介(あ、これも)されているのも影響していると思います。少しこそばゆい感じがします。この流れに乗っかってみようと思ったミーハーな自分もいますが、やはり動機は初回に書いたとおり、「8カ月間育休を取ってくれた妻が職場復帰するタイミングに家族のために働いてみよう」という素直なものです。

 育メンや育休は状態を表しているだけであって、パフォーマンスをしている訳ではありません。よって、風呂入れをするとか、朝ご飯を作るとか、保育園へ送りに行くなど何をやるかが一番重要かと思います。そして、それは育休に限らず継続するのが、大変だけど最も貢献度が高いのだなと、今回の育休で学びました。

 仕事との関わりにおいても、夫婦間で主軸をどこに置くかの認識合わせが大事です。夫婦ふたりで得点(所得)を狙う完全ツートップを目指すのか、旦那がワントップ気味で奥様はトップ下に入るのか、その逆なのか。そう言った夫婦のポジション取り(特に女性がどこまでゴールを目指したいか)によって、仕事と育児のバランスや、誰がどの程度育休を取ろうかというのが見えてくるように思います。

 かなりぶっちゃけて言いますが、うちは、私がフォワード(点取るのが使命)、M女氏はボランチよりトップ下(攻守両方やる)のイメージに近いです。だから私は前線(職場)に体を残しながら可能な限り守備(子育て・家事)もしますし、M女氏は攻め(稼ぐ)にも守り(子育て・家事)にも行ってもらう、そんな共通認識があって、色々な選択をしてきました。今回の私の育休も、しばらく守りに徹していたボランチが攻めに出るので、戦術が機能するまで、フォワードが下がり気味で守りを固めたような時期でした。前線で体貼って献身的な守備をするフォワードって格好いいじゃないですか。そんな気分で日々、がんばっています。後は、もっとゴールを決められるよう日々精進です。

育休を通して分かった育児の大変さ

 今では男性でも長期の育休を取る方がいますが、それより断然ハードルの低い、短期間の育休体験を書かせて頂きました。育休を取った感想は、良かったことだけで、悪かったことはありませんでした。色々、周りの反応などを書きましたが、私と娘の関係が、より親密なものになったということが、一番の収穫だったと思います。物ごころついていない娘もちゃんと父親としての私を見ているのだと、よく分かりました。ありがとう、リトルM。そして、育休を通して、育児の大変さが分かったので、これを8カ月間やってきてくれたM女氏に感謝の気持ちがさらに湧いてきました。ありがとう! M女氏。これからもよろしくね。

 たった1週間という短い間でしたが、このような体験記を書く機会を頂き感謝しています。皆さまも子育てや育休の参考に少しでもなりましたら、一家一同、大変嬉しく思います。ありがとうございました。


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