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2013年12月3日

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田牧一郎 (たまき・いちろう)

田牧ファームズ代表

1952年福島県郡山市生まれ。田牧ファームズ代表。コメ生産者として郡山市で15年、カリフォルニアで20年、「国際競争力のあるコメつくり」をテーマにコメの生産・販売を行う。2012年からはウルグアイで事業を開始。世界の「おいしいごはん」マーケットに輸出を計画。日本のコメ産業も強くなれるはずと、日本でも試行錯誤中。

 日本では、9月から10月にかけて、スーパーマーケットに並ぶコメの価格が安くなりました。農家がJA(農業協同組合)などに販売する玄米価格が2~3割下がったのが理由です。農家は、政府の保護を受けているとはいえ、急な下落には落胆していることでしょう。

 そもそも、コメの価格はどうやって決まるのでしょうか。日本の農家は、収穫後にJAが提示した価格を見て、収入を知ります。国が一元管理していた昔と比べて、近年は需給バランスを考慮していると言いますが、相場は見えないままです。価格の決まり方も不透明で、農家にしてみれば、いくらで売れるのかも分からずに生産を始めるわけですから、まさにギャンブルです。

 一方、国際的には、コメにも小麦やトウモロコシなどと同じように相場があり、価格変動が可視化されています。世界に出回るコメの貿易量全体の8~9割が長粒種でそのうち6割がタイ産ということもあり、伝統的にタイの長粒種の価格が基準になっています。

農家もメジャー級?

米国の作付け前契約

 事前に価格が分かると生産戦略を立てやすく、米国では、作付け前に契約するのが一般的です。メジャーリーガーがシーズン前に球団と契約するように、コメ生産者も買い手の精米業者と契約を結ぶのです。

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