©RMN-Grand Palais (musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF
パリのセーヌ河畔に建つオルセー美術館。年間350万人を超える来館者のお目当てのひとつが、印象派の作品群で、その卓抜したコレクションから“印象派の殿堂”とも呼ばれる。今夏、オルセー美術館からマネ、モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌなどの珠玉の名作84点が来日を果たした。
今回の展覧会のテーマは、印象派の誕生。今からちょうど140年前、第1回印象派展が開かれたことにちなみ、これまでにない新しいスタイルの芸術表現が生まれた時代にスポットを当てる。
展示は9つの章からなり、近代絵画の立役者といわれるマネの作品がハイライト。「笛を吹く少年」や、初来日の大作「読書」、最晩年の作「ロシュフォールの逃亡」など、全11点が最初の章と最終章に配されており、“マネに始まり、マネに終わる”構成だ。
また、モネがサロン出品用に描いたもののサイズが大きすぎて完成が間に合わなかったという大作「草上の昼食」が初めて日本で公開されるほか、ミレーの「晩鐘」、カバネルの「ヴィーナスの誕生」など、同時代各派の名画を通して、印象派が生まれた時代の背景に迫る。
オルセー美術館展 印象派の誕生─描くことの自由─
<期間>7月9日~10月20日
<会場>東京都港区・国立新美術館(東京メトロ千代田線乃木坂駅下車)
<問>03(5777)8600
http://orsay2014.jp/
*情報は2014年6月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください
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