今月の旅指南

2014年6月20日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 世界四大博物館の一つといわれる、台湾の台北 國立故宮博物院。中国歴代皇帝のコレクションからなる収蔵品は69万点に及び、いずれも中国文化を象徴する貴重な作品ばかりだ。海外の展覧会への出展回数は極めて少ないなか、今夏、アジアで初の台北 國立故宮博物院展が東京で開催される運びとなった。

「翠玉白菜」 清時代(18~19世紀)
台北 國立故宮博物院所蔵 
*展示期間:6/24~7/7(東京のみ)

 会場では古代中国の文物から、宋、元、明、そして清朝に至る名宝186件を展示。改めて中国美術を展観することができる。中でも白眉(はくび)は、門外不出といわれた「翠玉白菜(すいぎょくはくさい)」。一つの玉材の色の違いを生かし、卓抜した技巧で彫り上げた傑作で、まさに“神品”の名にふさわしい。今回特別に、会期中2週間に限り台北 國立故宮博物院以外で初めて公開される。

 このほかにも、北宋の皇帝が愛用した青磁や、刺繍による吉祥画、景徳鎮(けいとくちん)官窯の名品、乾隆帝(けんりゅうてい)の愛玩品という鑑賞用宝箱など、珠玉の名品の数々がそろっている。翠玉白菜と同様に、玉材の色彩をそのまま生かして白い人物と黒い熊を彫り分けた、愛らしい「人と熊」も必見だ。
 

台北 國立故宮博物院─神品至宝─
<期間>6月24日~9月15日
<会場>東京都台東区・東京国立博物館(山手線上野駅下車)
<問>☎03(5777)8600
http://taipei2014.jp/tokyo.html

◆「ひととき」2014年7月号より

 

 

 

 

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