ものづくりで外国人が憧れる
八王子をつくる

鈴木隆史(栄鋳造所代表取締役社長)


Wedge編集部

WEDGE REPORT

ビジネスの現場で日々発生しているファクトを、時間軸の長い視点で深く掘り下げて、日本の本質に迫る「WEDGE REPORT」。「現象の羅列」や「安易なランキング」ではなく、個別現象の根底にある流れとは何か、問題の根本はどこにあるのかを読み解きます。

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鈴木隆史(栄鋳造所代表取締役社長)
1974年生まれ。高校卒業後、サービス業で接客の技術を学ぶ。96年、父の経営する栄鋳造所へ入社。2001年、代表取締役就任。07年、後継者育成塾である「はちおうじ未来塾」にて異業種・地域間連携の大切さを学び転換期を向かえ奮戦中。

 東京都八王子市の栄鋳造所は、「高付加価値アルミ鋳造」を武器にして、海外の大手メーカーからの受注を増やしている。そこには、社長の鈴木隆史さん(40)のグローバル戦略がある。

 今や販路を海外に求めざるを得ません。海外に出るためには、言葉の壁と、(外国人に及び腰になる)心の壁があります。これを越えるには社員に外国人を迎えるのが有効だと考えました。

 実際に採用すると、日本人社員との軋轢もありましたが、一生懸命頑張る外国人社員が刺激になって生産効率が上がりました。何より大きいのは、日本人社員にとって海外に製品を売っていくという会社の目標が身近に感じられるようになったことです。

 以前、外国人研修生を受け入れたこともありましたが、日本で貯めたお金で米国に留学したなど、帰国後は皆、鋳造とは関係ないことをしていると聞いて愕然としました。会社の戦力になってもらうことはもちろん、日本で学んだ技術を活かして母国で起業するといった熱意のある人を採用したい。そう考えていたときに出会ったのが難民でした。

 難民申請数は年間3000人。審査基準が厳しく時間がかかることが課題だが、申請者によっては、「特定活動」という在留資格を得ることができ、半年経てば就労も可能になる。

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