【WEDGE創刊25周年特集】英知25人が示す「日本の針路」

2014年11月26日

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青年海外協力隊員としてアフリカで過ごし、現在、レアメタル専門商社アドバンスト・マテリアル・トレーディング(AMJ)でトレーダーとしてシンガポールを拠点に世界を駆け回る日々を過ごす。これからの日本に必要な国際協力の形とは?

 青年海外協力隊員としてアフリカのマラウイに派遣されたときは、「人々のニーズは何で、そのために自分に何ができるのか?」と、自問自答する毎日でした。私には特別な技能や資格があったわけではありません。英語はバックパッカーとして覚えたブロークンな英語だけです。それでも「国際協力」という言葉に魅力を感じて、大学卒業と同時に青年海外協力隊に応募しました。倍率が約30倍近くある中で選んでもらえたのは運がよかったです。

山田耕平(やまだ・こうへい)
1979年愛知県生まれ。青年海外協力隊を経て、08年AMJ中村繁夫社長に飛び込みで入社願いをして現在に至る。(撮影・井上智幸)

 マラウイでの私の実績は、エイズ予防ソングを現地の人気ミュージシャンと作ったことです。ヒットチャートで1位となり、日本をはじめ多くの外国のメディアにも取り上げられました。マラウイでは、身近にいた人がエイズで亡くなるのを目の当たりにしていたので、予防に一役買えたことは嬉しかったです。

 日本では不景気に加え、有効な支援になっていないとODA(政府開発援助)が批判の対象となっていますが、世界中の途上国の現場では厳しい環境の下、協力隊や専門家が現地の人たちのために、共に汗を流し、それらの献身的な活動は現地の人たちから大変感謝されています。

 これからも日本がずっと世界に貢献できるよう、こうした草の根での貢献を戦略的にいかに日本の国益に繋げていくかが今後の課題です。具体的には、海外における日本企業によるインフラ開発や、資源開発事業に繋げていくべきです。人道支援、緊急援助に見返りの必要はありませんが、ただの見返りのない援助は実は持続可能ではないと思います。世界の国々は援助する側もされる側ももっとしたたかです(談)。

  
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◆Wedge2014年5月号

 

 

 

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