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2015年1月7日

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梅原直樹 (うめはら・なおき)

国際通貨研究所 開発経済調査部 上席研究員

1989年東京大学教養学部卒、東京銀行入行、日比谷支店、台北(語学研修)、広州駐在員事務所、大阪支店、外務省欧亜局、経済協力部、国際業務部、東アジア企画部等を経て2014年10月より現職。

 アジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバー22カ国は、中国以外は経済規模が小ぶりの国となっており、日本、米国、韓国、豪州、ニュージーランドなど、西側諸国は含まれていない。今後、理念・ガバナンス・環境基準等の明確化が進めば追加参加国も現れて来よう。

AIIB設立合意のセレモニーで談笑する参加国首脳(REUTERS/AFLO)

 11月のAPEC首脳会議は日中首脳会談に注目が集まったが、中国・習近平指導部にとっては、1年5カ月ぶりの米中首脳会談とのセットで、アジア・太平洋地域国家向けに中国の外交ビジョンを示す恰好の舞台として準備が進められた。

 訪中した各国首脳に習近平主席が熱く語ったのは、2013年秋に自ら提唱したシルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード構想(「一帯一路」)であった。そして、この構想を具体化するための資金面の下支えとなるのがAIIBとシルクロード基金であった。アジアの経済発展をリードし、平和的発展を目指す「善良な」中国の姿をアピールするため、AIIBは欠かせない道具立てとして準備された。

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