中印のコメ需給はバランスするのか?


田牧一郎 (たまき・いちろう)  田牧ファームズ代表

1952年福島県郡山市生まれ。田牧ファームズ代表。コメ生産者として郡山市で15年、カリフォルニアで20年、「国際競争力のあるコメつくり」をテーマにコメの生産・販売を行う。2012年からはウルグアイで事業を開始。世界の「おいしいごはん」マーケットに輸出を計画。日本のコメ産業も強くなれるはずと、日本でも試行錯誤中。

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米農務省(USDA)によれば、世界のコメの年間生産量は、1992~93 年の3億5400万トン(Milled Production=白米)から、2014~15年の4億7546万トンへと、この22年間で、1億2146万トン増加しています。世界はモミ(Paddy Rice)や、白米(Milled Rice)で表します。

 一方、日本の統計は玄米ですので、世界の統計と比べると少々混乱しますが、これは日本の年間生産量の17年間分にあたります(日本の生産量は玄米で800万トン。これを白米に換算すると90%の歩留まりとして720万トンになる)。

 国別で見ると、やはり中国の生産量が最大で、最新の14/15年は1億4450万トン。第2位のインドが1億200万トンで、中国とインドの2カ国だけで2億4650万トンと世界の総生産量(4億7546万トン)の半分以上を生産しています。生産量が増加した理由としては、作付面積を増加させていることと、多収品種の開発と普及、それに肥料や農薬の使用も普及してきたことがあります。

 消費も、やはり中国が1億4800万トンと突出しており、次いでインドが9900万トン、3位がインドネシアで3920万トン、4位バングラデシュの3520万トン、5位ベトナムの2190万トンと続きます。アジアの人口の多い国が大量に生産し消費していることがわかります。

 しかし、中国は単純に年間消費量から生産量を引くと350万トン不足しています。インドネシアでも270万トンが不足しています。バングラデシュは消費と生産がほぼ同じです。

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著者

田牧一郎(たまき・いちろう)

田牧ファームズ代表

1952年福島県郡山市生まれ。田牧ファームズ代表。コメ生産者として郡山市で15年、カリフォルニアで20年、「国際競争力のあるコメつくり」をテーマにコメの生産・販売を行う。2012年からはウルグアイで事業を開始。世界の「おいしいごはん」マーケットに輸出を計画。日本のコメ産業も強くなれるはずと、日本でも試行錯誤中。

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