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2015年1月29日

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田牧一郎 (たまき・いちろう)

田牧ファームズ代表

1952年福島県郡山市生まれ。田牧ファームズ代表。コメ生産者として郡山市で15年、カリフォルニアで20年、「国際競争力のあるコメつくり」をテーマにコメの生産・販売を行う。2012年からはウルグアイで事業を開始。世界の「おいしいごはん」マーケットに輸出を計画。日本のコメ産業も強くなれるはずと、日本でも試行錯誤中。

 私は今ウルグアイとブラジルの国境の町で、コメ作りと精米、そしてそのコメの輸出を仕事としています。

 ウルグアイのコメ料理はもちろん「長粒種を使った……」と、紹介したいところですが、ウルグアイのコメ消費は非常に少なく、統計によれば国民一人あたりの年間白米消費量は、6キロにすぎません。その代り牛肉は一人あたり60キロと世界一の年間消費量です。白米ベースで100万トン以上を毎年生産していますが、人口350万人で年間の国内消費は2万トン程度です。

 スーパーでは1キロ入りの白米がたくさん売られています。ウルグアイでコメをスーパーで購入するのは、ヨーロッパからの移民を先祖に持つ人々がほとんどです。白米だけではなく玄米・香り米なども並んでおり、日本のスーパーのコメ売り場とは違った雰囲気が感じられます。

 その中にごくわずか短粒種白米と玄米が並んでいます。短粒種のブランド米は2つあります。1つはウルグアイで30年ほど前から日本品種を生産して、ウルグアイとブラジルで販売している農場のオリジナルブランドです。もう一つは、数年前から短粒種の生産と販売を始めたウルグアイ最大規模の精米業者で、ウルグアイの生産量の約半分を精米し輸出している会社のブランドです。

富裕層の間で人気の短粒種

 最近は、高級住宅街のスーパーの短粒種売り場近くでは、巻き寿司や握り寿司の作り方を説明した写真入りチラシを置いたり、出来上がった寿司をパック入りで販売したりもしています。価格は一般長粒種とは倍程度の価格差で販売され、寿司用短粒種と表示されたブランド米は、高付加価値米として販売されています。

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