地域再生のキーワード

2015年5月11日

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磯山友幸 (いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

1962年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、東京証券部、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長などを務める。11年からフリーに。熊本学園大学招聘教授。近著に『国際会計基準戦争 完結編』(日経BP社)。

「儲かることだったら異論はない」と、実利先行で団結する大阪・黒門市場。伝統にこだわって客が減ってしまっては元も子もないと、外国人観光客の誘致を開始した。市場にあるものは何でもその場で味わえるという大胆な仕組みが、バカ受けしている。

 黒門市場と言えば戦前から続く大阪ミナミの台所として、大阪の庶民に愛され、ミナミの繁華街の飲食店に食材を供給し続けてきた。そんな長い伝統を持つ黒門市場の様子がいま、一変している。外国人観光客が大挙して押しかけているのだ。商店街を歩く人の半分以上が、間違いなくアジア系を中心とした旅行者になっている。

黒門市場

 昨年1年間に日本を訪れた外国人客は1341万人と前年より300万人も増えた。円安を引き金に、日本での買い物などを目当てに台湾、中国、香港などからやって来ているのだ。

 いまやそうした外国人消費をどう取り込むかが、地域を活気づかせる切り札になっている。そんな外国人集客の成功例としてメディアで取り上げられることも相乗効果になって、外国人客がどんどん増えているのだ。

 彼らのお目当ては「食べ歩き」。買ったものを店頭で何でもすぐに食べることができる。食べ歩きというと、焼き餅や煎餅、カットフルーツやお弁当といった持ち歩きしやすいものが定番だが、黒門市場はケタが違う。

立ち食いを楽しむアジアからの観光客

 

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