DMM.com「10億円施設」の衝撃
シリコンバレーにはない日本の「資産」

見えてきた起業大国 本気になった大企業(2)


WEDGE編集部 伊藤 悟 (いとう・さとる)

WEDGE REPORT

ビジネスの現場で日々発生しているファクトを、時間軸の長い視点で深く掘り下げて、日本の本質に迫る「WEDGE REPORT」。「現象の羅列」や「安易なランキング」ではなく、個別現象の根底にある流れとは何か、問題の根本はどこにあるのかを読み解きます。

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ソフトウェアにはない優位点がハードウェアには存在する。日本がもつ意外なアセット(資産)とは――。
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 昨年11月、ものづくりベンチャーのための施設として「DMM.make AKIBA」が誕生した。秋葉原駅に隣接したビルの3フロアを使用した会員制の施設だ。

新たな「ものづくりの聖地」といわれるDMM.make AKIBA

 ここには最新鋭の3Dプリンターをはじめ、各種工作機械や検査機器など、量産や試作の開発・検証に必要な設備が一通り揃っている。開発だけでなく、各種認証試験や耐衝撃試験など、開発から小ロット量産までの工程をトータルで行うことが可能だ。3Dプリンターなどは高価で、事業をはじめたばかりのベンチャーでは自社で保有することが難しいが、これらの機器は手ごろな料金で利用することができる。

 操作に特定の知識が必要な設備は専属スタッフが常駐しているため、使用に手こずることもない。装置・機器だけで5億円、内装などを含めた総額は10億円にも及ぶ。

 フリーアドレス型のオフィススペースや個室もあるが、22室あった個室はすぐに埋まったため、急遽春過ぎに個室を増やすこととなった。オフィススペースを訪れると、多くのベンチャー関係者で賑わっていた。ここでは製品発表会やセミナー、イベント、懇親会などを行うこともできる。

 同施設の運営主体はDMM.comで、ABBALabがベンチャーに資金を提供し、Cerevoがメンターとしてものづくりのノウハウを提供するという仕組みだ。

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WEDGE編集部 伊藤 悟(いとう・さとる)

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