田部康喜のTV読本

2016年5月7日

»著者プロフィール
著者
閉じる

田部康喜 (たべ・こうき)

東日本国際大学客員教授

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

 日本のテレビ放送が始まったのは昭和28(1953年)2月、それから63年余りの時が経つ。テレビの草創期からいまも「徹子の部屋」などで現役を続ける、黒柳徹子を主人公とした、NHK「トットてれび」(第1回4月30日)が始まった。

 NHK東京放送劇団の5期生で、同時にテレビの放送開始に向けて俳優の養成の第1期生にあたる、黒柳役は満島ひかりである。トットは黒柳の幼少からの愛称である。自分の名前である徹子をうまく発音できずに「トット」といったことからきている。 

 テレビの草創期から、発展をとげるテレビをめぐる群像劇は、黒柳の著作である「トットチャンネル」と「トットひとり」を原作として、毎回30分枠のテンポのよい展開のドラマに仕上がっている。

iStock

元気だったテレビ

 草創期のテレビのなんと元気があったことか。「電気紙芝居」と悪口をいわれた、新しいメディアを切り開いた人々の多彩な顔ぶれに驚かされる。第1回は黒柳が放送劇団に入って、悪戦苦闘する様子と、これから繰り広げられるドラマの主要な人物が紹介される。俳優の渥美清(中村獅童)や森繁久彌(吉田鋼太郎)、劇作家の飯沢匡(大森南朋)、脚本家の向田邦子(ミムラ)……。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る