前向きに読み解く経済の裏側

2016年7月11日

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塚崎公義 (つかさき きみよし)

久留米大学商学部教授

1981年、東京大学法学部卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行。主に調査関連部署に勤務した後、2005年に銀行を退行して久留米大学へ。著書に『増補改訂 よくわかる日本経済入門』(朝日新書)、『老後破産しないためのお金の教科書』(東洋経済新報社)、『世界でいちばんやさしくて役立つ経済の教科書』(宝島社)、『なんだ、そうなのか! 経済入門』(日本経済新聞出版社)など多数。

 「警察官が多い街ほど犯罪が多いという統計があるのだから、警察官を減らして財政を再建しよう」と言われたら、納得できませんよね。では、どう反論しますか? 株価は景気の先行指標だと言われていますが、なぜでしょうか?

 今回は、因果関係の話をしましょう。

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因果関係は似た動きを説明する手段

 A氏とB氏が似ているとき、主に考えられるのは「A氏がB氏の親である」「B氏がA氏の親である」「A氏とB氏は兄弟である」「遺伝的な関係は無いが、たまたま似ている」の4通りでしょう。

 統計の世界も同様です。AとBの統計が比較的似た動きをしている場合、AがBの原因であるか、BがAの原因であるか、別の原因があってAとBが同じ原因に影響されているか、偶然の一致か、どれかでしょう。A氏とB氏の場合は、年齢等々で検討がつく場合も多いのですが、統計はそうではないので、慎重な取扱が必要です。

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