定年バックパッカー海外放浪記

2016年9月11日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

[フランス中西部Le Puyからスペインの聖地Santiagoを経てMuxiaまで]
(2015.4.22-7.16 86days 総費用37万円〈航空券含む〉)

韓国エリート官僚、尊敬すべき知識人アレックス

 6月12日 ブルゴスの教会付属の宿舎での夕食会。慈善宿であるが夕食は料理人が調理して見た目に豪華だ。サラダ、豆のスープ、チョリソ入りパスタ、カモ肉料理が並んでいる。総勢14名が着席すると教会の世話人の合図で全員夕食前の簡単なお祈り。

ログローニョの修道院付属慈善宿での晩餐会

 その後、世話役の進行で全員が自己紹介。各自が名前、出身地、サンチアゴ巡礼の感想・想いなどを簡単に述べる。私の隣は体格の良いアジア系男性。彼は「韓国から来ました。名前はアレックス。今日は45km歩きました。サンチアゴを目指して歩きます」と自己紹介した。

 英語は余り上手くない。低い声で訥々と話す。がっしりした体格で45kmも歩いたというので軍人ではないかと想像した。第一印象はあまりお近づきになりたくないタイプだ。

 アレックスと私以外は欧米人である。食事が始まり賑やかな会話が飛び交うがアレックスは場慣れしていないようで会話の蚊帳の外であり一人黙々と食べている。ちょっと可哀想なのでアレックスに話しかけた。

ログローニョのお祭り、メインストリートに砂、小石で絵を描いている

 彼は考えながら正確な英語を訥々と話す。日常会話には慣れていないようだが英語の基礎的学力はかなりの水準のようだ。どんな仕事をしているか聞くと「政府の役人(government servant)で法務省(Ministry of Justice)」という。さらに詳しく聞くと「国際刑事局(International Crime Dept)」を担当しているという。国際刑事機構とのリエゾンは彼の管轄らしい。

 訥々とした話しぶりに実直な人柄が現れており好感が持てる。赤ワインで乾杯しながらおしゃべりに夢中になってしまった。

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