WEDGE REPORT

2016年9月16日

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軍隊生活を経験した社員の割合

 そして日本企業との大きな違いは、軍隊生活を経験した社員の割合が高いということだろう。軍隊に行けば、基本的な銃器の取り扱いや襲撃など戦術の訓練を受ける。このため、敵の立場から、ソフトターゲットは誰か、誘拐計画をどのように立てるかを考えることができるため、自然と現実的な対策をとることが可能だ。また、現地雇用のスタッフや雇人に対して、一定の距離を置いて接するという文化的な背景も、誘拐対策には有利に働いている。

 貴方の会社が、PMCと警備契約したり、対テロ技術をもつ日本人を迎え入れることは、少々敷居が高いだろう。しかし、国際テロ組織による誘拐が、すなわち死を意味する今日、社員や家族の誘拐は絶対に避けなければならない。そのために貴方がとるテロ対策の第一歩は、海外生活での基本である「目立たない」、「用心を怠らない」、「行動を予知されない」を意識させることだ。これだけでも、誘拐のリスクは大きく低下するのだから。そして、これを実践させることが、巻き込まれ型テロを回避するためのベストな対策にも結びついていく。

  
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