田部康喜のTV読本

2016年11月9日

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田部康喜 (たべ・こうき)

東日本国際大学客員教授

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

 TBS「逃げるは恥だが役に立つ」(火曜日夜10時)は、海野つなみ作のコミックが原作である。「逃げ恥」が略称である。題名はハンガリーのことわざという。

 番組の紹介に入る前にちょっと脇道に入る。ハンガリーは日本と祖先が同じであるという認識が、国民の間で共有されている。赤ん坊の尻に出るうっすらとした青あざ(蒙古斑)は、日本人と同様にハンガリー人でもよくみられる。

 言葉もそうである。生活するうえで必要な基本的な言葉が、ハンガリー語と日本語はほとんど同じである。「水」、「塩」はアクセントが少々異なるが、「シオッ」、「ミズ」でハンガリーでも通じる。

所属事務所とテレビ局の二人三脚で女優を育てる

 ドラマ「逃げ恥」の主人公は、心理学の修士課程を卒業後、就職活動をしたが不採用となって派遣社員をしていた、森山みくり(新垣結衣)である。父親の栃男(宇梶剛士)の取引先のシステムエンジニア会社の社員・津崎平匡(つざきひらまさ・星野源)が独身で、掃除と洗濯の家事の補助を求めていたことから、ふたりは知り合う。

 みくりは非正規雇用、平匡は35歳の京都大学卒の独身で恋愛経験はない。父親が定年をきっかけにして、母の桜(富田靖子)とともに房総の中古民家に移転するに及んで、自分の人生を考える。みくりがとった行動は、平匡と同居して、給料をもらいながら生活する「契約(偽装)結婚」の道だった。生活費を精緻に計算した平匡も、同意して結婚式も挙げずに周囲をあざむいた共同生活が始まる。

iStock

 「ガッキー」こと新垣結衣といえば、TBSのドラマの印象が強い。「空飛ぶ広報室」(2013年)などである。しかし、ちょっと振り返るとキー局を毎年入れ替わりながら、いつも画面のなかにいる。新垣同様にモデルから芸能界に入った、武井咲もテレビ朝日の印象が強かったが、やはりそうではない。

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