今月の旅指南

2017年1月28日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

河鍋暁斎 《地獄太夫と一休》
明治4~22年(1871~89)
絹本着彩、金泥
イスラエル・ゴールドマン コレクション Israel Goldman Collection, London
立命館大学アート・リサーチセンター=写真

 幕末から明治へ移り変わる、その激動の時代に活躍した絵師、河鍋暁斎(かわなべきょうさい)。ときにはユーモアや風刺を込めながら卓抜した画力で描いた作品の数々は、今も多くの人々を魅了してやまない。世界屈指の暁斎コレククター、イスラエル・ゴールドマン氏所蔵の名品が、このたび日本で一挙公開される。

 幼少時から絵の才能を開花させた暁斎は、6歳で浮世絵師・歌川国芳に入門、その後狩野派で学び、画力に磨きをかける。流派を超越したさまざまな画法を習得した暁斎は、戯画から仏画まで幅広いジャンルの作品を手掛けたことでも知られる。

 本展では、画帖の1枚として描かれた小品「象とたぬき」をはじめ、暁斎が多数描いた鴉(からす)図のなかの名品「烏瓜(からすうり)に二羽の鴉」、大判錦絵3枚からなるダイナミックな構図の「明鏡倭魂(めいきょうやまとだましい)新板」など、「画鬼」と呼ばれた天才絵師、暁斎の多彩な作品を鑑賞できる。

 また、暁斎といえば、妖怪や鬼、擬人化された動物などの絵画も見逃せない。地獄模様の打掛を着た伝説の遊女と、踊る骸骨たちと一休和尚を描いた「地獄太夫と一休」や、六曲一双の屏風に妖怪たちの行進を描いた「百鬼夜行図屏風」など、怪しく愉快な世界へといざなってくれる名品と会えるのも楽しみだ。

●これぞ暁斎! 世界が認めたその画力
 <開催日>2017年2月23日~4月16日
 <開催場所>東京都渋谷区・Bunkamuraザ・ミュージアム(山手線渋谷駅下車)
 <問>☎03(5777)8600
  URL:http://www.bunkamura.co.jp/museum/
     http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_kyosai/

 *情報は2016年12月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2017年2月号より

 

 

 

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