定年バックパッカー海外放浪記

2017年1月1日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

[秋のマルタ、シシリーを巡るキャンプ旅]
(2015.9.29-10.26 28日間 総費用22万円〈航空券含む〉)

 10月16日 カルタジローネからシシリー島の中央に聳える最高峰エトナ山を望む高台に広がるエンナの街に到着。迷路のような石畳の路を30分ほど歩いてユースホステルを探し当てた。

朝焼けを背景に遠望するエトナ山のシルエット

 思えば9月30日マルタ到着以来毎日テントで寝起きしてきたのでユースホステルとはいえ屋根の下で寝るのは久しぶりである。2階の受付で呼び鈴を鳴らしてしばらく待つと素敵なシニョリーナが爽やかに登場。彼女、マリアは雇われのマネージャーとのこと。チェックインの手続きをしてからマリアが館内を案内してくれる。

 食堂からはエトナ山が一望できる。ドミトリー(共同寝室)も清潔だ。大満足でエンナの市街を散策。

出稼ぎしかないルーマニアの現実

ルーマニアからの出稼ぎ女性のマリア

 ワイン、食料を買い込んで帰館。ユースホステルの食堂で夕暮れのエトナ山を眺望しながらまったりと夕食。マリアも暇らしく一緒にテーブルを囲んでお茶を飲みながら談笑。

 28歳のマリアは故郷のルーマニアからシシリーに出稼ぎに来て既に9年という。ルーマニアのトランスシルバニア地方出身でドラキュラ伯爵の話は地元では代々語り継がれているという。実在したドラキュラ伯爵は吸血鬼(ヴァンパイア)ではなかったが地元の伝承によると残虐凶暴で狂気じみた性格であったので後世の吸血鬼のドラマのモデルとなったという。

 マリア曰くルーマニアは何もない国で世界的な有名人と言えばドラキュラ伯爵とコマネチだけという。有力な産業がないので地元に仕事がなく高校を出ると大概の若者はEU域内に出稼ぎに出るという。

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