定年バックパッカー海外放浪記

2017年2月19日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

2015.11.27-12.26 30日間 総費用12万円〈航空券含む〉

中国的観光は突然に

 12月12日。昨夜挨拶した中国人の李さん(64歳)が乗合タクシーをチャーターしたので一緒に日帰り観光しようと誘ってきた。こうしてマンダレーのゲストハウスで同宿していた見ず知らずの中国人観光グループと終日一緒に過ごすことになった。中国雲南省国営鋼鉄廠(製鉄会社)の中高年男女6人との一日の出来事について日本のオジサンの視点(オジサンは見た!)からご報告したい。

マンダレーのゲストハウスで。左端のオジサンはまだ現役で工場長らしい。 左から2人目は今年退職したばかり。 右端は2年前に退職。60歳が定年であるが中国らしく色々情実が通じて数年くらい延長可能らしい。

中国人は職場仲間が大好き

 6人は同じ職場仲間でうち4人の男女は夫婦である。彼らは60歳~64歳であり私(当時62歳)とほぼ同年代で一人を除いて5人は退職者である。この職場(単位=ダンウェイ)というのがキーワードである。

 最近では次第に変わってきたが、こうした国営企業は共産中国では歴史的に単なる製造工場ではなく社宅、食堂、保育園、幼稚園、スーパー等を含む生活共同体を形成してきた。地元の中学・高校・大学の卒業生が挙って就職するので年次が近ければ兄弟姉妹のような濃密な人間関係が否応でも形成される。文革の終末期に高校時代を過ごした6人の親密な関係は傍から見ても一目瞭然である。

朝食を囲んで田舎者的素朴微笑の雲南省国営鋼鉄御一行様。日中友好万歳!

中国人は男女平等が大好き

 洗面所に行くと、寝起きで“すっぴん”のままでオバサン達はオジサン達と冗談を飛ばしながら洗顔・歯磨きをしている。日本では隣近所の付き合いでもそこまで“素”にはなれないであろう。
中華人民共和国成立後共産党は旧来の男尊女卑の伝統的価値観を破壊して男女平等機会均等社会を実現した。女性も男性と同条件で仕事することが大前提という社会。幼稚園から職場まで男女平等は徹底している。

 そんなわけで幼少時から男女一緒に遊び学ぶという習慣が身に沁みついているため日本と比較すると男女間のジェンダーバリアーがほとんどないようだ。

中国人は集団が大好き

 私が朝食のためゲストハウスの食堂に行くと欧米系カップルが一組、外人学生数人が既に二つのテーブルを占拠。空いているのは4人用のテーブルとカウンター席が二つであった。そこに中国人6人が入ってきた。私は欧米系カップルに相席をお願いした。

 中国人たちは何の躊躇いもなくロビーから椅子を二つ持ってきて無理やり4人用のテーブルを6人掛けにした。

 私の長年の観察によると中国人グループはとにかく全員一緒のテーブルを囲むことを最優先する。二つのテーブルに別れて着席すればゆったりと食事ができると思うのだが。無理矢理に椅子をかき集めてきて一つのテーブルを囲んで男女の学生グループや家族一同がひしめき合いながらワイワイと賑やかに食事をしている光景は中国国内では毎度お馴染みである。

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