風の谷幼稚園 3歳から心を育てる

2010年5月13日

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野村 滋 (のむら・しげる)

株式会社コンテンツ・ファクトリー代表

情報誌会社勤務時代に取材で、創立間もない風の谷幼稚園と出会う。その後12年間、風の谷幼稚園の変遷を追い続けている。風の谷幼稚園の教育実践記『4歳の胸のうち』『5歳の誇り』を同社から出版。

 また、この「言葉の指導」は先生たちの一般教養が指導に大きな影響を及ぼす。例えば、冒頭の「くじら」の例でいえば、「アミを食べること」などの知識があるかどうかによって質問に答えられるか否かが決まる。さらに、子どもたちが答えを出した後に、「家族で生活すること」のように子どもたちの興味を広げていけるような情報を与え、子どもたちの好奇心を刺激する話ができるかどうかも大切だ。しかも、それらはすべてが「臨機応変」に行われなくてはならず、子どもたちが混乱しないように1度に提供する情報のボリュームや範囲も勘案していかなくてはならない。これに備えて、先生たちには日頃の勉強が要求されることになる。そして、その勉強はいつまでも終わることがない。「先生ってたいへんだ」と思われるかもしれないが、子どもの健やかな成長のためにすべてがある風の谷幼稚園においては、先生が一緒に学んでいくことはごく自然なことなのである。

 さて、風の谷幼稚園の3年間の教育をお伝えしてきた本連載だが、次回がいよいよ最終回となる。最終回では、卒園式の模様とともに3年間の教育の総括をお伝えしていこう。


※最終回は、5月20日(木)を予定しております。

風の谷幼稚園
園長・天野優子氏が、理想の幼児教育を実現するためにゼロから建設に乗り出す。様々な困難を乗り越え、1998年に神奈川県川崎市麻生区に開園。「人間が人間らしく、誇りを持って生きていく」ための教育を実践している。

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