WEDGE REPORT

2017年3月21日

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──見た目にもインパクトのあるロボットが多ければ、テーマパークのような面白みがある一方、店舗数を増やすことは難しいと思うが、「変なホテル」のロボットは実用的だからこそ、今後の店舗拡大が可能だと感じたが。

客室の様子。中央にいる「ちゅーりーロボ」に声で指示すると、照明のON/OFF、目覚ましアラームのセット、天気情報の取得などをしてくれる

澤田:3月15日に千葉県浦安市に2店舗目を開業し、その後も愛知県蒲郡市、大阪、東京などで開業していく。海外からの引き合いも強く、台北と上海への展開も計画している。3~5年ほどで100店舗の展開を目指している。

 都市部の「変なホテル」はビジネス仕様にするなど、店舗ごとにまったく異なるイメージにしようと考えている。フランチャイズやノウハウ提供といった形態も視野に入れている。将来的には1000店舗を目指す。

──ホテル以外の業態でもロボットの導入を検討しているのか。

澤田:例えばの話だが、スターバックスよりおしゃれな内装の居心地のよいカフェをつくることもできる。

 ロボットに頑張ってもらえば、1杯80円でも利益が出るだろう。年内には、「変なホテル」のなかに「変なバー」とでも呼ぶべきロボットバーを設ける予定だ。

──今年1月から本格的に動き始めた新会社「hapi-robo st(ハピロボ)」では何をしていく予定なのか。

澤田:生産性向上のためにロボットをどのように導入することができるかといったコンサルタント業務のほか、将来的には本格的なロボットを製作していく予定だ。シャープにいたエンジニアやIT企業の社長経験者を複数人採用した。今後、ロボットは事業の大きな柱になると考えている。

宿泊客の中にはロボットエンジニアもいたが、多くはいたって普通の旅行客であった

──コンサルタント業の想定クライアントは。

澤田:サービス業を中心に考えている。「変なホテル」もそうだが、ロボットを使うことの物珍しさでお客さんを集めるつもりはなく、実用的なロボットを使っていかに生産性を上げていくかということにこだわっていきたい。日本のサービス業の生産性は、ロボットを使うことでまだまだ上げることができる。
 

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■特集『さらば生産性後進国 解は効率化の先にある』
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【Part 2】米国に空けられた大きな差 低生産性国ニッポンの惨状
【Part 3】付加価値を生み出すイノベーションの起こし方
【Column】
・効率化だけでは維持できぬ宅配モデル 現場崩壊に抗うヤマト運輸の苦境
・TWG、オロビアンコに学ぶ付加価値の築き方
【Interview】
・「変なホテル」の仕掛け人が語るロボット時代のサービス業 澤田秀雄(ハウステンボス社長)
・“280円均一”の鳥貴族社長が語る生産性向上 大倉忠司(鳥貴族社長)
・生産性向上を阻む日本企業の「悪弊」と決別せよ 坂本幸雄(元エルピーダメモリ社長)

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