今月の旅指南

2017年4月24日

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狩野直美 (かのう・なおみ)

東京生まれ。フリーライター。旅行業界誌の記者・編集者を経て、1994年からフリーランスに。主に海外旅行関連誌、ウェブマガジン等に記事を執筆中。

 1906年、パリで創業したハイジュエリーブランド、ヴァン クリーフ&アーペル。その1世紀にわたる貴重なコレクションと、京都を舞台に発展を遂げた日本の漆芸や金工などの名品が競演する、きらびやかな展覧会が京都国立近代美術館で開催される。

 ヴァン クリーフ&アーペルは宝石を支える爪の部分が表から見えない特殊な技法「ミステリーセッティング」を開発、特許登録しており、宝石のカットの美しさとともに優れた技術力で注目を集めてきた。

《バード クリップ》 1924年
ヴァン クリーフ&アーペル コレクション
Patrick Gries © Van Cleef & Arpels

 会場には、エメラルド、サファイア、ルビー、ダイヤモンドなどの素材で1羽の鳥を表現した「バード クリップ」をはじめ、同社が1920~80年代に手掛けた作品を中心に約270点を展示。モナコ大公とグレース・ケリーの成婚時にも選ばれるなど、世界のセレブに愛され続けてきたブランドの魅力をたっぷりと味わえる。

 一方、日本の工芸品では明治以降の作品約70点を紹介。有線七宝の技術を使った並河靖之(なみかわやすゆき)の「藤図花瓶(ふじずかびん)」や、ビロード友禅の技法を創始した12代西村總左衞門(にしむらそうざえもん)の「孔雀図(くじゃくず)」などの名品がそろう。

 パリと京都。2つの文化の都で花開いた「超絶技巧」をじっくり見比べてみたい。

●技を極める─ヴァン クリーフ&アーペル ハイジュエリーと日本の工芸
 <開催日>2017年4月29日~8月6日
 <開催場所>京都市左京区・京都国立近代美術館(市営地下鉄東西線東山駅下車)
 <問>☎075(761)4111
  URL:http://www.momak.go.jp/index.html

     http://highjewelry.exhn.jp/

*情報は2017年3月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2017年5月号より

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