使えない上司・使えない部下

2017年6月13日

»著者プロフィール
閉じる

吉田典史 (よしだ・のりふみ)

ジャーナリスト・記者・ライター

ジャーナリスト。1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年から、フリー。
主に、人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。『悶える職場』(光文社)、
震災死』『あの日、「負け組社員」になった…―他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方』(ダイヤモンド社)『封印された震災死』(世界文化社)など。

 今回は、富裕層専門のカリスマ・ファイナンシャル・プランナー・江上治さんを取材した。大手損保に勤務していた20代の頃に強力な営業力で頭角を現し、37歳で保険営業を中心としたFP事務所を設立する。1000人を超える顧客を開拓し、新規に獲得した保険料売上は600億円超に達する。

 今や、有名スポーツ選手から経営者まで、年収1億円を超えるクライアントを50名以上抱える。ファイナンシャル・プランニングなどをする株式会社オフィシャルインテグレート代表取締役を務め、全国での講演やセミナーに奔走する。

 著書に、ベストセラーとなった 『一生かかっても知り得ない年収 1億円思考』(経済界)をはじめ、『運命転換思考 一生かかっても身につけたい5つの「働き方」改革』(経済界)、 『給料が上がらなくても、お金が確実に増える方法を教えてもらいました。』(あさ出版)などがある。

(iStock)

使えない人は自分のことしか考えていない

 使えない人は相手が自分に何を求めているのか、きっとわからないのでしょう。求められていないことを一生懸命にしても、認められないと思います。私は大手損保の社員だった20代のころから、人が求めていることをすぐに感じ取ることができました。

 上司が求めていることを見抜き、それを先回りして処理するようにもしていました。営業部にいましたから、数字を残さないといけない。営業成績は常によくて、26歳で全国1位になりました。上司から叱られたことはないですね。かわいがられていたし、頼りにされていたように思います。
 
 先輩からは、嫉妬されることがありました。会議で先輩と議論をすると、私が論破してしまうのです。彼らは営業の目標数字を達成できない場合、様々な理由をつけて正当化しているように見えました。毎回、その理由を変えるのです。「市場分析」と称して意見を言うのですが、景気や競合社などのせいにして、自分の力が足りないことを顧みない。国会での官僚の答弁みたいで、問題の本質をすり替えているようにしか思えませんでした。中途半端なエリートなのかもしれませんね。

 結局、自分に求められている役割を正しく理解していない人は使えないのです。何のための仕事なのか。すべては、お客様のためですよ。会社や上司などへのゴマすりなんていらない。自分ができないことの言い訳も正当化も不要です。

 お客様が何を考え、何を求めているかを想像する力があれば、おのずとするべきことが見えてくる。成果も出ます。使えない人は、自分のことしか考えていないのでしょう。自分志向であり、客観的な思考がない。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る