古代から現代まで、私たち日本人は何を想い、どのように旅をしてきたのか。私たちにとって、旅は、どんな意味があるのだろうか。
東海道・山陽新幹線のグリーン車搭載誌「ひととき」での、6年にわたる長期連載を書籍化。米寿を迎える著者が、古今東西の旅にまつわることば、88個を紹介しながら、日本人にとっての旅の意味を、やさしく解説します。旅の楽しさ、旅のせつなさ、旅のさみしさ。すべての感情が胸に迫り、旅を思って泣きたくなる、それなのにやっぱり旅がしたくなる……そんな1冊です。
一般社団法人日本学基金理事長。文学博士、文化功労者、平成25年度文化勲章受章。日本文化、精神史の研究・評論活動で知られる。日本学士院賞、菊池寛賞、大仏次郎賞、読売文学賞、和辻哲郎文化賞ほか受賞多数。著書に『ことばのこころ』『日本人の愛したことば』(ともに東京書籍)『こころの日本文化史』『日本の文化構造』(ともに岩波書店)『中西進と歩く百人一首の京都』(京都新聞出版センター)『辞世のことば』(中公新書)『美しい日本語の風景』(淡交社)『詩を読む歓び』(麗澤大学出版会)『ことばの風景』(角川春樹事務所)ほか多数