奈良・興福寺の前貫首が、仏の教えと深い学識をもとに古今の名言を選び、自らの書とエッセイで綴る。心に響く、迷いが晴れる、言葉による人生の処方箋。
「沈黙によって魂を洗う」「自然は自己のひろがり」「あるがまま雑草として芽を吹く」――。 藤原氏ゆかりの奈良の古刹・興福寺の前貫首が、仏の教えと深い学識をもとに、古今の名言を選び、自らの書とエッセイでつづりました。心に響く、迷いが晴れる、言葉による人生の処方箋です。 名著『心に響く99の言葉 東洋の風韻』の増補改訂版として、あらたな言葉を追加収録。美しい装丁とともに、愛蔵の1冊となることでしょう。
1947年、奈良県生まれ。立命館大学文学部心理学専攻卒。2019年まで約30年間、奈良にある法相宗大本山興福寺の貫首を務めた。現在は寺務老院(責任役員)。帝塚山大学特別客員教授。世界遺産でもある興福寺の史跡整備を進め、江戸時代に焼失した中金堂の再建に尽力した。また法相宗の理論である「唯識」の研究に努め、著書に『唯識入門』『奈良 風のまにまに』(ともに春秋社)や『甦る天平の夢 興福寺中金堂再建まで。25年の夢』(集英社インターナショナル)、『仏像みる、みられる』(KADOKAWA)などがある。